2009年11月25日水曜日

若造

何事も深層に入らなければ真相には到達できない。
最近作詞家の丘灯至夫(おか・としお)本名西山安吉(にしやま・やすきち)さんが亡くなった。高原列車は行く、高校3年生等の数々のヒット曲を作詞されたそうだ。面白い点はNHKを経て毎日新聞社の記者をしながらコロンビアの専属作詞家をしてた事でペンネームも記者は押しと顔が大きくないといけない事を逆さに読んで付けたと言われている。

私が昔捜査講習を終えて看守時代に新聞社の記者が大きな顔をして態度が悪いのに閉口した。
まだ大学出たての若造が大きな顔をして刑事課長の机にそのまま腰掛けて体を捻りながら横柄な態度で自分の父親ぐらいの歳の差の人に対して口のきき方も知らず話しかけていた。
当時はなんて新聞社の人間は態度が悪いのだろうと思っていたが、今思えばずうずうしさの練習であり、ハッタリをかます練習でもあり若い記者の一人前になる練習をしていたのかもしれない。大学を出て全ての人間が押しの強い人ばかりでは無い中には気の弱い人も居るはずで、それを当時読み切れなかった自分はまだ逆の意味の若造であった。

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