2009年9月14日月曜日

指導者と治療師

太極拳を例としてコーチ(先生)と生徒(練習生)の関係があります。
コーチはつい熱が入りここをこうした方がもっと良くなりますよ、とかダメダメそうじゃなくてこうですよとか指導します。しかし先に始めているのだから上手で当たり前の事で、その指導をする人も何年か前そうであった事で指導者の理論や癖をそのまま受け継いでいる。

どうしても太極拳も自分でやっている流派が一番だと誰もが思っているそうで、中国では武術の流派が9000あってその長である老子がそれぞれが自分の流派が一番だと思っているそうです。
そう考えると逆に型はどうでもいいような気にすらなってくる、楽しくコーチと生徒がその場を過ごせばそれで一番ではないかと教えるのではなく教えられる事を考えると実は両方とも生徒でありどちらが秀でているものなど存在しない世界なんです。

わたしも中学生の頃の愛読書が「壮快」という健康雑誌で健康本を買うのが好きな健康マニアでした。普通は鉄道マニアの鉄ちゃん鉄子とかがマニアの代名詞で今はアニメの好きな人が多いらしいですが私は健康の健ちゃんとでも言う子供でした。子供が酢大豆や紅茶きのこや真向法をして学校帰りに後ろ向きに歩いたり、妹のお年玉を言葉巧みに騙して二人のお年玉でぶるさがり健康器を買ったり(昔は高かった)そんな事ばかりして健康の知的興味が強かった。

鍼灸の本科柔道整復の学校を出た後開業してからも東京で接骨院を開業して盛況で多い時には日に120人ほども来たりしたので金銭的に余裕から各種セミナーに出まくりお金をずい分と使って勉強をした。うちの奥さんがセミナー代でベンツが買えると昔言ってた(笑)セミナーの終了書など山ほどある。

ですから子供の頃から病気に無縁の体ですでに今の中高年が読むような本を読んで30年以上治療に関わり子供の頃の健康オタクを入れると生まれた幼い時を除くと人生52年のほとんどを健康に関係していたとも言えます。

つい患者さんに健康管理や東洋医学とかを指導したくなりますが太極拳を同じ考えに立ち戻ると、どうでもいい事で立て板に水の話し方は患者さんに一番嫌われる話し方であり、私が少し前に少し健康を聞きかじった、それは絶対ではなく同じ対等な立場であり、私の方が仮に同年齢であっても先に死ぬ事も十分にあり、この世にものさしは存在しないし絶対値もなければ基準もなく俗世から離れていく。

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