2009年12月2日水曜日

認識

治療を長くやっているとよく原因について患者さんとこちらの考えている事との違いがある。

私が柔整の学生の頃に年配の女性が変形性膝関節症の為に来院していたがその方は、まだ若い頃に歩道を歩いていて正面から中学生がスピードを出して自転車を走っていてよけた時に足を痛めてその時が原因で悪くなってしまった。それが原因で反対の足も悪くなってしまったと言っていた。

当時の私はその患者さんに年齢からくる膝の変形で因果関係があっても薄いと思われますよと説明をして翌日も説明を繰り返して同じ会話を続けていた。患者さんは《あの時学生があんな乱暴な運転をしなければ私はなんともなかった筈》を繰り返していた。

当時は医学的な解説を一生懸命したものである。(笑)
その様な会話は多く若い頃一度痛めた事があってその時は治ってしまったが。
その時きちんとどこかに通院して治してなかったから今になって痛みが出てきたと言われる方も多い。
誰もが老人になるまでに一度は腰痛になる事はあるだろう。それを治していなかったから今老人になって腰痛の原因はそこにあると言われる人もいる。

最近の患者さんでやはり変形性腰痛症、変形性膝関節症の方であるがストレスから痛みが起きているそうです。ストレス社会であちこちが痛むようになったしまったとご本人さんは言われている。

ストレスに関しては私の蔵書にも病気と心の関係が多く書かれている。たまたま日本教文社の本を多く持っているが心との関係を多く出版しているので収集してしまった。

私はどこの宗派にも傾倒していないが後で分かった事であるが日本教文社は宗教法人<生長の家>の出版部門だった事を知った。生長の家は病治しを全面に出している宗派なのでその関係の出版物が多いのだろう。

癌に罹った人は一般の人に比べて離婚や転職を経験した人の方が発症が高率とのデータもあるがその数字で結びつけてしまうのは疑問がある。
癌は長い経過があって発症したもので人生長い間には誰もが人生の大きな試練や転機があるものだ。

病気に原因を求めて環境や生い立ちや生活に原因を求めるが

それもすべて自分が決めつけているだけだという事を知るべきだ。カルマは思い込んだ事がカルマとなる。

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